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そんなことを考えながら、俺は携帯をポケットから取り出して、電話帳を開いた。
怜「今晩何食べるか若葉に聞くか。」
俺は慣れた手つきで携帯を操作し、若葉にメールを送った。
すると、ものの数秒で返事が来た。
『何でも……いい。』
怜「何でもいいが一番困るんだよなぁ。」
と口では言っているが、正直、献立はもう決まっているから突拍子もないリクエストが来なくて良かったと内心安心していたりする。
怜「そんじゃあ、スーパーに行きますか。」
そう言って、歩きだした途端、再び携帯が鳴った。
若葉からのメール。
『琉那が……流しそうめん………食べたい……って言うから………流しそうめんに………する。』
怜「流しそうめんって!んな、竹準備しろってか!?」
そもそも、琉那の奴、普段食い物食べねぇじゃねぇか。
恐らく、琉那はただ単に俺を困らせたいだけだ。
怜「まったく。お子ちゃまだな。琉那は。」
そう呟いて、俺はスーパーに向かった。
帰ったら忙しくなりそうだ。
何せ、竹を切らなきゃないんだからな。
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