夏の風物詩と言ったら、流しそうめんだろ

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それからしばらくして、柊と昴さんが竹を担いでやってきた。 二人とも汗びっしょりだ。それはもう滝のように。 柊「疲れたですぅ~。」 昴「何だかとっても久しぶりのよう気がしますね。怜さんと会うのは。」 怜「そうですね。それより、二人とも凄い汗ですね。シャワーだけでも浴びて来たらどうです?」 昴「それではお言葉に甘えて、お借りします。」 昴さんが、そう言ってる間に柊は風呂場に走って行った。 昴さんが、柊の後を追って、またまた走って行った。 怜「よし、そんじゃあ竹切るか!」 俺はのこぎりを右手に持ち、竹を切りはじめた。 「ギィコォ~、ギィコォ~、ギィコォ~。」 桜「誰が下手くそなバイオリン弾いてんのかと思ったら、竹を切ってる音だったのね。」 聖「下手くそなバイオリンって………にしても確かに酷い音だな。」 桜と聖がやってきた。 怜「悪かったな。下手くそなバイオリンで。」 俺は皮肉を込めて言ってやった。 桜「ねぇ、そののこぎり錆びてるんじゃない?」 そう言われてみると、確かに錆びていた。
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