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「えいっ!!」
「ゆうくん!この猫怒ってるよ!!」
「いいんだよ!!猫なんてバカなんだから」
小さな一匹の猫を5才くらいの男の子と6才くらいの女の子が木でつついたり
しっぽをつかんでねこを振り回したりして楽しそうにあそんでいる
猫好きな林檎にとって許しがたいことだった
それが自分よりはるかに幼い子供だとしても
「こぉらー!!くそ餓鬼どもぉー!!こんな小さくて可愛い猫いじめるとは、どんだけ根性ねじまがってるやつじゃー!!」
「うっせーハゲ!!」
「わーん!!ゆうくーん!」
ふたりは風のように走り去っていった
「よかったぁ~、ねこちゃん大丈夫だった!?」
「みゃー♪」
「、、、かわいいー♪」
林檎に抱かれたねこは林檎の腕から降りると
スタスタ行ってしまった
「気まぐれだな~ちぇっ猫の気持ちが知りたいよ(笑)」
『ほんとに?』
「え!?」
どっからこの声聞こえるの?
『ここにいるでしょ』
どこだよ
『あなたがさっき助けた猫よ、まぁ、実際猫ではないけど』
「はぁー?」
『あなた猫の気持ちが知りたいの?じゃあ教えてあげる、、、助けてくれたから、特別にあなたの居るべき場所に連れていってあげる』
「居るべき場所っ?」
『えぇ、さぁ目を瞑ってごらんなさい』
信じられない光景に動くこともできない
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