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部屋に入った僕はベッドに飛び込んだ。
そばにあるぬいぐるみを抱きしめる。
両親の怒鳴り声は聞こえなくなった。
が、
父の言葉が僕の頭に何度も響く。
『黙って会っていたなんて』
『黙って会っていたなんて』
『黙って会っていたなんて』
幼い僕でも分かった。
母は会ってはいけない誰かとずっと会っていたんだ。
そういえば…保育園で友達のお母さん達が言ってるのを聞いたことがある。
僕のお母さんは一度離婚してるんだって。
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