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渋谷中心部に孤立した大きな都市ビル
それが国際警察日本支部
支部はビルを中心にして半径5㎞ほどに一般の居住区を建てておらず、その圏内には国際警察官の宿舎などさまざまなものが建てられている
そして国際警察日本支部と東京都とを繋ぐ連絡路である高速道路は計八本あり、
その中の南側入り口から2人の乗ったタクシーは入っていった
タクシーが高速道路に入り、500mほど進むとゲートが行く手を阻んだ
タクシーがゲートの手前で止まると2人は慣れたように一端降りる
高速道路の遮音壁の一部が扉として開き、制服を着た2人の警官がやって来た
「来客の方ですか?」
1人が里桜たちに聞く
「いえ。俺らはヴァチカンの指令でここに来ました」
春樹は里桜に聞いた警官にそう言った。
「では、証明をどうぞ」
「俺は安川 春樹准将。国際警察特殊能力機関 ヴァチカン本部所属。内部IDは90324 ヴィーザス ジルグ アガード」
「あたしは田原 里桜准将。同じく国際警察特殊能力機関 ヴァチカン本部所属。内部IDは90257 ライザス ダージャン イリダルバ」
春樹と里桜は左手の人指し指にしていたシルバーの黒い装飾が施された幅広の指輪を警官に渡す
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