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願いと裏腹に
鳴り響く電話に
躰が震えだす
期待からか
それとも不安からか
恐らく不安だろう
でも前に進む為に
震える手を伸ばす
貴方の声はいつもと変わらず
流されそうになる
お願いこれ以上惑わせないで
気付いてないわけではないでしょう?
抜け出せないでいる二人
変えるには終りを
鐘の音はその時を知らせる
口を開いた私
何も言わない貴方
喋り出す瞬間
見えた貴方の悲しい目
顔は見えないはずなのに
浮かんだ悲しい表情
その意味は分からないふり
先が言えないでいる私に
優しい声で
「ごめんね」
涙が溢れ喋り出せない私
私から望んだ
貴方からの終り
笑顔を向けると誓ったのに
想いと裏腹に
頬を辿る幾つもの筋
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