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白い
つがいの蝶が
ひらひらと
人目をはばからず
寄り添っている
短い命
やがて地に落ちるとも
その小さな姿には
永遠の愛があった
天へと還る
羽ばたきがあった
弱く儚いものが
何よりも誰よりも
強く見えた
目の前には秋桜
そこに白い蝶が
一人降りてきた
弱そうで
寂しそうで
さて
例えるなら私は
彼なのか
彼らなのか
物思いの間に
つがいの蝶は
どこかに消え
彼だけが残った
秋桜はただ静かに咲く
つつましく
何も語らず
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