序章・後編 前世との決別を始めよう

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小学6年。 東京から神奈川へ引っ越すと決まったのは10月だった。 母は、 「私立に入っちゃおうか!」 と、軽いノリで私にそう言った。 そんなこんなで話は進み、私立中学の入試が決まった。 たいした勉強もせず、挑んだ入試。 思いの外簡単だった。 全問正解なんていやだから、差し当たり次第にケアレスミスを施す。 入学早々、新入生挨拶なんて面倒だ。 入学が決定して、祖父の道場には毎日行けなくなったが、週末に一日位通いに行くと、約束した。 そして今日。 待ちに待った、私立立海大附属中の入学式である。
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