『俺が叶えるよ。』

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  少しがっかりして、テレビに視線を移す。 画面の中では、子供達が一生懸命に短冊を書いていた。 『野球選手になれますように』と書く男の子。 子供の頃、自分も同じことを書いたなぁ…なんて、懐かしい記憶に浸っていると、袖を引っ張られた。   「ん?」   「俺もアレ書きます。」   「短冊?」   「うん。」   うち、笹無いんだけど…と、思いながらも、キラキラしたネイノーさんの瞳に負けて、短冊を作って渡してあげた。   「おめいも!」   「えー、いいよ、俺は。」   「あー!なに言ってんのー、おめいバカじゃねいのー!書くに決まってるでしょー!」   「…うん。わかった。書くよ。」   諦めて、ネイノーさんから短冊を受け取る。 うーん…何書こう?  
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