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「おめい、あれ何ぃ?」
いつものようにネイノーさんと過ごす昼下がり。
雑誌を読んでいた俺は、顔を上げた。
付けっぱなしになっていたテレビからは全国の七夕の様子が映され、ネイノーさんはそれにかじりつくように見入っていた。
「あぁ、今日は七夕か。」
「七夕??」
「うん。一年に一度、夜空の上で織り姫と彦星が会うことが出来る日だよ。」
「おめいバカじゃねいのー!そんなの毎日会えばいいじゃない。」
「そうだね。俺とネイノーさんみたいに毎日会えればいいけどね。…なんて。」
少し大胆なことを言ってみた。
照れながらネイノーさんを見てみると、ネイノーさんは自分の足の裏をまじまじと見ていた。
「もう違うところに興味がいってるんだねー。」
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