プロローグ

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僕はいつも迷っている。 この巣に入っていいのか、悪いのか。 その巣に入ってしまったら、もう二度とそこから出られないような気がした。 彼女は、蜘蛛。 ジョロウグモ。 僕は、蝶。 揚羽蝶。 僕は彼女の虜だった。 もう一部分は彼女のもの。彼女の巣に入ってしまっている。 だが、もう一部分は僕のもの。 そんな二匹の虫が出会ったもの。 それは、誰にでも嘘をつく鏡と言う存在だった。
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