第二話 刀将バンク

2/3
前へ
/5ページ
次へ
「偽刀(アームカッター)を持て~!!我がバンク隊、我に続けぇ~!!」 「おおう!!」  威勢良い勝ち鬨が地域いっぺんに轟くほどにこだました。  バンクと名の刀将が部下を引き連れて、アームカッター兵団を築き上げた。  三十名以上いる兵団の戦力で、非武装民の安定生活は、悉く崩れてしまった。     ※※※ 「二日前には安定地だった村が無惨にも血の海になろうとは……」  ロージーはつぶやいた。 「この地を連鎖させたのは、あのライセというハードタイプでございます」 「ハードタイプ?オレと同じ剛刀流派か?バカな奴だ。連鎖反応世界をみすみす造り出したところで、何も変化しないだろう?」  ロージーに吹き込んだ情報屋のパックスは、一緒に笑い出した。 「笑うな、ゴミ風情が。汚れるわっ」  いきなりシビアになるロージー。 「しかし、ライセとやら許せん。そ奴、会ったらオレの奥義、剛刀法十一条、剛刀回閃飛沫を食らわしてやる。見事にな。首を洗って待ってろよ」
/5ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加