1.幼少時代

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物心ついた頃からお父さんは家にいなかったから、お父さんとの記憶はほぼ無いに等しい。 幼少時代の私が覚えてる、お父さんのたった一つの記憶。 親が離婚して、今までの一軒家からお母さん、姉、弟と私は狭い2DKのマンションに引っ越した。 そのマンションにお父さんが来た。 久しぶりにお父さんと会えて、私と弟はテンションが上がっていた。 テンションが上がった私と弟は、「肩車ごっこ」と言って、交代交替で肩車をしてはしゃいでいた。 はしゃいでいる私にお父さんは、こう言った。 「お姉ちゃんが弟に肩車してもらってたらあかん。」 それだけ。 狭いマンションをお父さんは「豚小屋みたいやな」 と言って帰って行った。 幼少時代の事はあまり覚えてないので、この辺で終わりにします。
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