【1】爆発音がしました

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途中、白衣を着た男性に会いました。 「所長、おはようございます」 男性が小春さんに挨拶をしました。 「おはよう、チタンくん」 小春さんが笑顔で挨拶を返します。 「そちらの方は?」 チタンさんが僕を差しました。 「便利屋の冬柴さん、草刈りをお願いしたんだよ」 小春さんが僕を紹介しました。 僕はペコリと頭を下げました。 「どうも、池端 知丹(いけはた ともあき)です。チタンと呼ばれています」 チタンさんが自己紹介をしてくれました。 名札の『池端』を音読みするとチタンになります。 なるほど。 「マンガン、どこに居るかご存じですか?」 チタンさんが小春さんに尋ねます。 「隔離ラボに居るよ。また機材勝手に持ち出して…」 小春さんはうんざりといった表情です。 「そうですか」 チタンさんはそう言うと、会釈をしてその場を立ち去りました。 「隔離ラボ?」 僕は小春さんに尋ねます。 「ああ、万巻専用のラボですよ。爆発事故があって以来、倉庫だった場所をアイツ用にしたんです。また爆発があるんじゃないか怖いですから」 小春さんは淡々とそう説明しました。 なにやら色々ありそうな研究所です。
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