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うぅ....頭がヒリヒリして痛いよ。
私と沖田さん二人とも涙目で頭を撫でながら町の見廻りに向かう。
土方さんに呼び出された原因は、今朝、沖田さんが隊士を手加減なしで倒しちゃったのと、注意しなかった私へのお説教だった。
ついでに寝坊もばれて拳骨。
今日は初隊務だってのにテンション上がらないよ。。
だけど悪事に私達のテンションなんか関係ないわけで......
「「新撰組覚悟しろー!!」」
もう!めんどくさいなー!
見ると15人くらいの浪士が襲いかかってきた。
浪士に対してこっちは5人。
沖田さんといれば負ける気はしませんけど。
「僕一人で十分です。」
一緒に.....じゃなくて、沖田さんは自分一人でいいって判断なんですね。
ちょっと凹むな。
だけど浪士達が襲いかかってきた瞬間、さっきまで頭にできたタンコブを痛がってた人とはホント別人のよう。
私と試合をしてたときよりも生き生きしてる気がする。
あっ!のんびり眺めてる場合じゃなかった!!
最後の一人を斬る前に止めないと。
「沖田さん!捕縛用の人残して下さい!」
沖田さんに近付いた瞬間刀が自分に向かってきた。
───ッガキン
「邪魔するなら斬りますよ?」
さっきも思ったけど、完全に別人。
「私を斬るんですか?」
だけど私だって負けてられない。
また屯所に戻って拳骨は嫌だもん。
だから沖田さんの刀を止めて、睨みつけた。
「ぁっ..........すいません。」
とりあえず我に返ってくれたみたいでなんとか止めるこでき、最後の一人は捕縛することができた。
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