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ニヤリと怪しい笑顔を浮かべると土方は口を開いた。
「ここには京の治安を守る為に、日々頑張ってる奴らが集まっているんだが、一人厄介な奴がいてな。」
「厄介な奴....ですか?」
もしかして.....
もしかしなくても?
「局長の言うことは大抵聞く奴なんだけどな。
隊務はサボるは巡回するはいいが捕縛しなければならない奴らをつい皆殺しにしちまったり。
根はいい奴なんだがな。たぶん。」
「それって局長の言うこと聞いてるってなるの?
まぁいいけど........それで?」
「そいつの小姓をやってもらいたいんだ。」
やっぱりそういう展開ね。
うーん。半端なくめんどくさそう。
「で?なんで私なんですか?」
「おま...結城ぐらい肝が据わってる奴じゃねぇと、アイツに意見出来ないからな。」
お前と言いそうになりながらもきちんと名前で呼び直した土方は、偉そうだけど案外素直な奴なのかもしれない。
嫌な奴には違いないけど。
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