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ニコニコ顔で入ってきた総司はそのままの顔で丸まって寝ている結城に目を向けた。
「なんですか?コレ。もしかして.......」
この笑顔は不機嫌なときの笑顔だな。
「あぁ。お前の新しい小姓だ。」
「じゃあコレ斬っていいですか?」
こんなことを言いながらも総司は笑顔のままだ。
こいつは見た目喜怒哀楽の怒と哀が抜けたような奴だ。
実際はそんな可愛いもんじゃないけどな。
「ダメに決まってるだろ!
毎回毎回小姓いびりしやがって!!」
そう怒鳴りつければ、子どものように少し拗ねた顔をしやがる。
「むぅ。だって小姓なんていらないんですもん。」
子どものように拗ねた顔を見せてるが、正直今までコイツの小姓を務めた奴にとっては悪魔としか言いようがないだろう。
今まで小姓をやった奴は5人。
一体何をしたのかはわからないが、最長5日。最短は一刻。
総司の小姓をするくらいなら斬首にして下さいと泣きながら嘆願されたこともあったな....
なんとか宥めて今は平隊士として頑張ってもらってるが。
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