序章

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2年程前、目を覚ますと知らない山の中にいた。 というより、自分の名前と年齢以外がわからなかった。 所持品などは一切なし。 ここまで何もないと自分の記憶にある名前と年齢も本当に合ってるのか疑わしかった。 ───それでも、2年間の間に少し思い出すことができた。 おかげで名前と年齢は間違ってないって今は自信持って言えるけど。 ちなみに出身は尾張だ。 だけど困ったことに思い出したはいいけどいろいろと事情があって藩に私の居場所はなかった。 その話はまた今度にするとして。 で、居場所はないし記憶は戻らないから今は一人旅中。 格好はどこからどう見ても男。 .......だと思う。
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