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広間に向う廊下を歩いていれば、いつも永倉さんと一緒にいる人に声をかけられた。
土方さん程ではないけど、なかなかのイケメンだと思う。
「二人ともおはよう!!」
「原田さんは朝から元気ですねー。」
原田左之助(はらだ さのすけ)ー22歳
十番隊組長
「何言ってんだよ!
知ってんだぜ?
総司また朝から隊士をボコボコにした上に吉田と試合したんだって?」
───また。って...やっぱり今日の隊士さん達のアレは日常茶飯事なんだ。
私の準備関係なかったんじゃん。
だけど起きるのが遅かったのは事実だから黙っておこう。
───ん?
原田さんが私の顔や体をジロジロ見てる気がする.....
「どうしたんですか?」
何か変なところでもあるかなと思い、自分の着物を見てみるがわからない。
「いやー。総司の試合付き合わされたわりには傷が見当たらないなと思って。」
あぁ。なるほど。
でも、もしも怪我をしてても着物の上からじゃ分からないと思うけど......
「付き合わされたって、人聞きの悪いこと言わないで下さいよ。
それに無傷で当然ですよ。
だって一太刀も入れられなくて引き分けだったんですから。」
沖田さんの声に反応したのは原田じゃなくて別の声。
「はぁ!?総司と引き分けって...このちびっ子そんなにつえーのか!?」
永倉新八(ながくら しんぱち)ー23歳
二番隊組長
いつの間にか後ろからやってきていた永倉さんが驚きながら話に参加してきた。
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