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私ってそんなに弱そうかな?
相手が油断してくれた方が楽だから弱く見えてもいいけどね。
「あっ!忘れる前に伝えとくぜ。
土方さんが、朝餉食い終わったら総司と吉田二人とも部屋に来いだってさ。」
「えー。めんどくさいなー。
結城一人で聞いてきてよー。」
原田さんがせっかく伝えてくれた伝言を子どもみたいに駄々をこねる沖田さんだけど、私だってめんどくさい。
「ダメですよ。副長命令なんだから一緒に行きますよ。」
「むぅ。結城のケチー。」
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ドタドタドタ───ッバン!
「来ましたよー」
「失礼しまーす。」
朝餉を済ませて土方さんの部屋まで2人で競争をしながらやってきた。
沖田さんが勢いよく扉を開けて、私はそれに続いて入室した。
「廊下を走るんじゃねぇ!
総司。声をかけて返事をもらうまで勝手に入室するんじゃねぇ!」
「それで呼び出しの用件はなんですか?」
土方さんの説教を華麗にスルー。
私もこの沖田さんのスルースキル身に付けたいな。
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