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「オマェ、チビだけど18だろぉ? イチイチきにすんなよ」
ケイトはカイに声をかける。
「あのババァうぜぇんだもん、それに香水くせーしイカくせー」
カイはけっと悪口を言う。
「お前の鼻どーなってんの?」
ケイトはカイを見るとカイはふんと鼻を鳴らす。
「しってんでしょ? 俺の能力」
「ああ・・そうだったなぁ」
ケイトはふうとため息をつくとカイの頭に手をのせる。
「それで? どこにいる?」
「あっち、生臭ぇ」
「食事中か・・・相変わらずだな、エミリー・・・」
「いいの? 元仲間ナンでしょ? 」
カイの言葉にケイトははっと笑う。
「どーせ狂ってるんダ、引導渡してやんのも俺の務めダ」
ケイトの言葉にカイはぞっとする。
「いい加減なれろ、ここでは狂った奴には狂わなきゃ勝てない、生き延びたいなら牙を持て・・・」
「・・・まったくだね、俺はどんな手をつかっても生き延びなきゃいけないんだ」
カイはきっと眼を向ける。
「惚れた男でもいたか?」
「そだね、ケイトよりも大事カナ? 」
「・・・代わりも楽じゃねーな」
「いいじゃんお互い性欲の捌け口がデキテ、あんたの場合は女も喰える」
「まぁなー、じゃ仕事いくか・・・」
ケイトは空を見ながらまた言葉を呟く。
「きみわりぃ空」
赤い月が出ていた・・・。
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