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今日は朝から抜けるような青空。
まさに体育祭日和だ。
高校生ともなると親は来ないが、弁当だけはいつもより少し豪華だ。
太陽の下、広げた弁当を見ると今朝の母親の言葉を思い出す。
「試合に勝つのよ！！母さん、ヒレカツ入れといたから」
一見ダジャレとも取れる言葉であきを送り出した母は、至って真面目だった。
「試合って、私が出たのって借り物レースだし」
小さい頃から通っていた水泳以外に運動はからきしのあきである。
チームの足を引っ張らなければいいなという位だ。
なんとか８人中４位だったのだから及第点だろう。
午前の部が終わってあきの１組チームは僅差の二位。
午後一番の応援合戦にも熱が入るだろう。
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