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翌朝、何時もの様に目を覚まして朝飯を食い、彩乃と茜が来るのを待っていた光輝。
小学校まで、小学生の足で約20分の所にあり、近くには住宅地や団地が多くある。だから、近辺の家のほとんどは光輝等の通う学校に行っている。
「光ちゃ~ん、おーはーよーっ!」
「おにぃちゃん。おはよぅ。」
「おう、じゃあ、行ってきまーす!」
ばあちゃんに挨拶して、二人と家を出た。彩乃といつも決まって手を繋ぎながら学校に行く。それを見てか、茜もよく俺と手を繋ぎたがる。そのくせ、彩乃とも繋ぎたがるから最近は茜が真ん中に立って登校している。
学校じゃ──。
「お前らって、家族みたいだなー。」
とよくからかわれた(?)りした。光輝はたいして気にしてはいなかったが、彩乃は言われると顔を真っ赤にしていた。
彩乃は、小三と言えど結構クラスや他のクラスでも人気があった。でも、いつもすぐ傍に光輝が居るため何時の間にか暗黙の了解が出来てしまい、同じ学年でも無い限り、そうそう告白される事はなかった。
夏休み前の最終日ともあり、学校中がにぎやかだったなか給食中にある噂が光輝と彩乃のもとに流れてくる。
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