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それは、団地裏の山の上に有る神社に幽霊が出るという、如何にも子供が好きそうなネタであった。
「光ちゃん、…居ると思う?幽霊。」
「そんなもん、いねーよ!なんなら、今日の夜でも見に行くか?」
「えぇ!!本気?……光ちゃんが行くなら彩乃もいくよ。」
それじゃあ──と光輝と彩乃は今日の夜に団地裏の神社に行く約束をした。
その後、夏休みの宿題やら、夏休みのしおりやらが終わりの会で配られた。
「宿題なんてやってらんねーよ!!」
「こらこら、稲垣君。宿題しないと先生と一緒に夏休みに学校に来る事になりますよ。それでもいいんですか?」
「うぐっ……それは。」
「光ちゃん、彩乃が教えてあげるからガンバろ?」
そのやりとりを見てクラスメイトが、二人をからかう。光輝は大した反応はしないが彩乃は顔を赤くさせていた。
校門の前で、茜と合流して家に目指す。校門を出ると光輝と一緒に来ていた9割の奴ら──つまり、光輝と彩乃と茜以外は別の
方向になるのでここで別れることになる。
そのまま、田んぼに挟まれた道を三人で手を繋いで帰った。
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