出会い

4/4
前へ
/4ページ
次へ
それは、団地裏の山の上に有る神社に幽霊が出るという、如何にも子供が好きそうなネタであった。 「光ちゃん、…居ると思う?幽霊。」 「そんなもん、いねーよ!なんなら、今日の夜でも見に行くか?」 「えぇ!!本気?……光ちゃんが行くなら彩乃もいくよ。」 それじゃあ──と光輝と彩乃は今日の夜に団地裏の神社に行く約束をした。 その後、夏休みの宿題やら、夏休みのしおりやらが終わりの会で配られた。 「宿題なんてやってらんねーよ!!」 「こらこら、稲垣君。宿題しないと先生と一緒に夏休みに学校に来る事になりますよ。それでもいいんですか?」 「うぐっ……それは。」 「光ちゃん、彩乃が教えてあげるからガンバろ?」 そのやりとりを見てクラスメイトが、二人をからかう。光輝は大した反応はしないが彩乃は顔を赤くさせていた。 校門の前で、茜と合流して家に目指す。校門を出ると光輝と一緒に来ていた9割の奴ら──つまり、光輝と彩乃と茜以外は別の 方向になるのでここで別れることになる。 そのまま、田んぼに挟まれた道を三人で手を繋いで帰った。
/4ページ

最初のコメントを投稿しよう!

24人が本棚に入れています
本棚に追加