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「アイシアの知識と経験が定着するまでは無理しないほうがいいよ。あの娘もボクと同じくらいの力のある魔法使いなんだから。」
たしかにな…じゃないと俺の意識を自分の身体に移すなんて真似できっこない。
「あとは…学園のことだけど、義之くんさえ気を付ければそのまま問題なく通えるはずだよ」
「学園かぁ…でも制服とかは?」
「それも大丈夫。世界の認識と改変が出来てるはずから、それも問題ないよ。これからも風見学園附属の三年生だ☆」
何だか便利なんだかそうでないんだか…
苦笑いしていると
「弟くん!朝だよ!」
「兄さん!起きてますか?!」
噂をすればなんとやら。音姉と由夢がやって来て真っ直ぐ居間に向かっていったのが足音で聞こえてくる。
ちなみに俺とさくらさんがいるのはさくらさんの寝室だ。なんでも、いくらアイシアの小柄な身体だろうと同じ背丈のさくらさんでは二階に運ぶのは無理だったそうな。
「…弟くんはまだ寝てるのかな?部屋に行きましょう、由夢ちゃん!」
「う、うん」
由夢の声がどもっている。音姉の剣幕にひいてるのかな?
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