第3話【遭遇と疑惑】

4/4
前へ
/36ページ
次へ
それからドタドタと音姉達が二階に上がっていく。 とりあえずどう現状を説明するか悩んでいると 「な、なにこれ!弟くんの部屋が…女の子の部屋になってる!」 何ですと? 「それも世界の改変の影響だろうね」 さくらさんがクスクス忍び笑いしていた 「ま、まさか…他の女の子と同棲なんてことは…!」 音姉飛躍しすぎ。というかここまで声が届くなんてどんだけ大きく喋ってるんだよ 「そん…にいさ…わけは…」 一方の由夢はさっきまでははっきり聞こえたが、その後の言葉は途切れ途切れしか聞こえなかった。 まあ、普通は距離があるから聞こえなくて当然。つまりはそれだけ音姉が興奮してるということだ 「さくらさん!弟くん知りませ…んか…」 俺がそう考えている間にか、いつの間に二階から降りてきて、唐突にさくらさんの寝室を開けて固まる音姉。 「こら。部屋に入るときはノックしなきゃ」 1人冷静なさくらさんが注意する。 「すみません…あの、この人は…?」 あ、そう言えば音姉はアイシアと面識なかったっけ。 「…義之くんだよ。今は姿が変わってるけどね」 どう名乗ろうか悩んでいた矢先にさくらさんはいきなり暴露した。 せめて心の準備をさせて下さい……
/36ページ

最初のコメントを投稿しよう!

26人が本棚に入れています
本棚に追加