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『でも…そん…な…こと…した…ら…』
「あまり喋らないで。大丈夫、義之くん。義之くんは消えないよ。文字どおり融合…わたしの身体に義之くんの意識が宿るの。…わたしの身体じゃ嫌かもしれないけど」
あははとアイシアは苦笑いする
『そんなこと…ない…!それよりも…アイシアは…それでいい…のか?』
「いいよ。友達のいないわたしが残るより、たくさんの友達に囲まれた義之くんが残るほうがいいもの。…わたしの身体、好きなように使っていいからね?」
『だめだ…そんなことしたら…アイシアが…!』
「違うよ。わたしと義之くんは1つになるの。そう思ったほうがきっといいよ」
『アイ…シア…』
涙を溜めた満面の笑みを最後に俺は意識を深く沈めていった…
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