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「なんでってお買い物しに来たからに決まってるじゃん!」
「そりゃあそうだろうけど……、買い物って一人で来たのか?」
「ううん、クラスの子と三人で来てたんだけど、少しテンションが上がりすぎちゃって、いつの間にかはぐれちゃったんだ~」
あー、なるほど。こいつもどこぞのバカと同じ知能ってわけか。
「そうなのか。そのうち見つかるといいな。じゃ、俺はこれで」
こいつと長く関わるとろくなこと(俺にとって)がねぇからな、ここはいち早く退散するのが妥当だろう。
「え~、女の子を一人っきりにさせるの?」
「彩崎なら大丈夫だろ?か弱いには程遠いぐらい元気だし」
「うわ、それはひどいよ~。そんな酷いことする人にはお仕置きしちゃおっかな!」
「はいはい、勝手に言ってろ」
ちゃっちゃと俺は水葉を捜しにーー
『ぐふっ!や、やべぇ……、それは威力ありすぎるだろ!』
「ぶっ!?」
「あははは!どう、似てた?」
な、なんだと……!?それはついさっき口から漏れてしまった俺の本音じゃねぇか!?
「お、お前見てたのか……?」
「うん。もう見ている目が凄すぎて全然話しかけらんなかったよ!」
なんてこった……。まさか今さっきの現場を同じクラスメイトに見られてたなんて!
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