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"グイッ"
「うおっ!?」
「あ、ツッチー!」
すると突然、何者かに首元を掴まれ、そのまま引きずられる形で俺は後ろへと連れていかれた。
「いっ、痛い痛い!せめてもうちょっと優しく……」
「あ~、あの顔はちょっとやりすぎちゃったかな」
何か彩崎が苦笑いで言っているが、突然の状況とこの痛さでそれどころではない。
………………「いててて、首がもげそうだ」
あれから彩崎の姿が見えなくなるまで引っ張られ、ようやくその手から開放された。
まぁ、乱暴な助け方は置いといて、そいつのおかげでなんとかあの状況から脱出することができた。
「ふぅ~、誰か知らんけど助かっーー」
「こ~ら~、さっきは一体何をしてたのかしら~~?」
「げっ、水葉!?」
後ろに振り返り、お礼を言おうとすると、そこには明らかに不機嫌な水葉の姿があった。
「私をほったらかして、光とイチャイチャしてるなんて……」
「ち、違う!あれはあいつがたまたまーー」
「こんなダメダメな下僕には調教が必要のようね!」
だめだこいつ。全く聞く耳もたねぇ!
「や、やめろ!頼むからその腕を降ろしぎゃああぁぁーーー!」
こうして第二ラウンド(調教という名の虐殺)が始まった。
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