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「もう、女の子を放っておいて違う女の子と遊んでるなんて信じられない」
「お前、あんだけやっておいてまだ言うか!?かるく死の淵をさまよったんだぞ!」
俺はあの後、水葉に鉄拳にでも出てくるような技(あまりにもグロいため自習規制)を3発程喰らい、あっという間に意識を失った。
その時、夢の中で川らしきものを渡る直前だったけど、決してそれは三途の川ではなかったと祈りたい。
「そんなの才芽が悪いんだか文句言えないでしょ!それともまだ調教が足りないのかな?」
顔はこちらに微笑みながら手をボキボキ鳴らす水葉。
何を言ってるんだこいつ?もうあんだけやられたんだから、これ以上俺が殴られる理由はーー
「俺が悪かったっす。だからもう勘弁してください」
さっきやられたトラウマが瞬時に頭の中に蘇り、気づいた時には脊髄反射並みの速度で水葉に土下座をしていた。
…………我ながら本当情けねぇな俺。
「ふふ、わかればよろしい。クレープも奢ってくれたし特別に許してあげよう!」
「そうですか。それは奢ったかいがありましたよお嬢様」
まぁ死にかけたものの、助けてくれたのも事実だし、この気分屋をクレープ一つで落ち着かせれるなら安いもんか。
「それじゃあ次はアイスを奢ってもらお!」
「おい!調子のんなよてめぇー!」
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