7.柿

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「俺はどうしたらいいんだ…」 つい、そんなことを口走っていた。 「瑠花が、紂に行くのは知ってるな?」 頷く。 「お前も紂に行きたいか?」 行が真っ直ぐに目を見て聞く。 「…行きません。 」 自分の心を、探るように言葉を選ぶ。 「そういう事ではないんです。 想いで彼女を縛り付けるわけにはいかない。 俺は、俺のするべき事をして、釣り合う男になっていたい。」 行は微笑み、流は口笛を吹いた。 親方たちに、先に帰らせてもらう。 少し夜風にあたって帰りたかった。
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