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寒い寒いと言いながら私より先にコタツにはいり、さっき洗ったばかりのミカンを食べながら喉乾いたとほざいてるこの馬鹿野郎を一体どうしたらいいものか。
とりあえず寒いので
私もコタツに入りお茶をすする。
「えー……このたび私こと鈴木忠治は、生まれて初めて告白することを決意いたしました!」
「わー、すごいすごい。」
「……いやあのさ、幼なじみが告白するって言ってるのだからもう少しテンションあげてくれてもいいんじゃない?!」
「そうしてほしけりゃ、時間確認して手土産の一つでも持ってからきやがれ!!」
そこでようやく時計を見てまだ朝の6時であることに気がついたのか、口をパカッとあけ手を頭に当てる 。
やれやれようやく気がついたか。
「等価交換だ。」
何故かいきなり両手を勢いよく合わせてから、時計の後ろのネジを調整。
現在午後1時
さて、等価交換の意味が微塵も分かってないこの 馬鹿をさっさと追い出すとするか。
「さらにもう一つ!」
再び手を合わせ、今度は鞄に手をつっこみ中から 何かを錬成
「最高級和菓子だ。」
「一人暮らしの癖に生意気な!!
うむ、滞在を許可する。」
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