ダイヤだってただの石。でもただの石じゃない

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「ぷっ、バカしてるぅっ」 そう言って見せられたのはコスプレしている写真だった 『ピカチュ○やないか!』 職場の人に撮られたのかとても可愛く撮してある 「定期的に何かコスプレさせられるらしい」 『恐るべし雑貨屋』 ……。 「『でも似合ってる』」 私と詩織はケラケラと笑って写真を眺めた 「ハハ、寂しいな…」 画面を指でなぞってヒロムを見つめる 『もーっ私が相手してやんよー!』 頭をぐしゃぐしゃにして抱きしめる 「……明日カラオケ行きたい」 『うん、好きなだけ歌おうね』 「洋服買いに行く」 『荷物持ったげる』 「甘いの食べたい」 『ケーキ食べに行く?』 「嫌だ」 『ならカフェに行って好きなの食べよう』 「うん、新作の食べる」 『なら煙草吸って待ってるね』 「あそこ禁煙だよ?」 『まじか、匂い甘ったる過ぎる』 「甘いの嫌いだもんね」 『プリンとシュークリーム、チーズケーキなら好きだよ』 「一緒に居てくれないの?」 『居ますともお嬢様』 「えへへー、愛してるっ」 『はいはい、私もだよ』 「てきとー!」 『可愛い詩織ちゃん大好きー』 詩織はそう、親友で、私の『お姫さま』
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