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フ「いえ…あなたのような有能な方が、
リグレッタ程度の平民につくのはもったいないと思いまして……
さらに…
あなたの力は彼から聞きましたわ。
あなたが何か魔法をリグレッタに唱えた瞬間、
リグレッタの魔力が増えた…と。
もしそれが本当に出来るのならば、
私…いえ。
ロフォル家の繁栄は近いうちに実現しますわ。
だから私の下僕…いえ。
それが嫌ならボディガードでも構いませんわ。
私と共に来なさい。」
前「……はぁ。」
フレデリカが俺に手を差し伸べてくるが、
俺はため息をつきながらフレデリカの手を払う。
フ「なっ!?」
フレデリカは手を払われて驚いて俺を見る。
そんなフレデリカに俺は呆れながら言う。
前「お前は学習しないなフレデリカ…
俺はお前みたいな貴族は大嫌いなんだ。
なぜだか解るか?
それはお前が自分の事しか考えてないからだ。
自分の事しか考えられないやつは、
後々下僕や眷属を裏切る。
それに、
お前は人に対する偏見が激しいから……
………なんて。
色々理由を並べたが、
やっぱり俺はお前が嫌いだ。
お前につくより…
俺はリグレッタの友達になってる方が幸せだ。」
リ「前乃田君……」
俺がリグレッタを撫でながら言うと、
フレデリカは怒りのオーラを出しながらリグレッタを見る。
フ「……あなたは、
私がそこの平民に劣ると言いたいのですか?
私が平民に劣る訳…
ありませんわ!!」
そして一声叫んだ後リグレッタに飛びかかる。
そして一歩足を出したその瞬間、
シャキン!!
フ「なっ!?」
前「いい加減諦めろクソ貴族。
さもないと…
その服を切り裂いて晒し者にする。」
俺は氷魔法で作った尖った氷を、
フレデリカの首に突きつけた。
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