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折衷進行
調律を失敗した太棹が花笠を奏でる
タマゴボーロを食べる犬と
一晩中 練習した合いの手は
サイレンで台なしになって
反省会は紙芝居風
きっと 明日も練習
きっと 明日は補助輪が取れる
未完成の作品は永遠に完成しない
ガウディは完成前に修理が始まった
所詮 創造は遺物のリサイクル
見栄を切れぬのに休憩
記入すべき必要事項が足りぬのは
どん底より下に行ったから
舞台を見て異化の程度を感じる
所詮 人は想像の枠内
被差別の土地に笙の音が響く
鎮魂という名前のボーイスカウトが
減ったプレーキパッド片手に屠殺場で捜し物
コーヒーフレッシュが とっ散らかったそこは まさに地獄
啜る泥も白いけど 空腹にはなる
いつかきっと裸足で婚活できる日が来る
その日までに鈴木その子にたどり着こう
モーニングのつもりで入店したらランチタイムだった
そんな演目の狂言が脳裏をよぎる
次は自分の長唄
沖田総司の名前を忘れてた事を思い出し クスリと笑う
まだ鶴の折り方は思い出せない
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