旋律と演目

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旋律と演目

痛風の発作に耐えながら 将来の夢を語る 消される前に唐揚げだけでも食べておこう 地球の住人とかいう歌が音楽堂に響く 聞く行為をサボタージュできないのか 古臭いメロディにスリーマイルは出てこない 洗脳されたグラビアで舌なめずり べつに忘れた訳じゃない 何食わぬ顔して横目で見たいだけ 無関心ならば逃げる事もできる 美談に仕立てるのは無責任な輩 旗の色のために血を流す 愚か者の手先は思考の指向も操られてた 自由は孤独の中にあったんだ 後世には偉業も名前も残せず メロディだけを残した 疑問を咎める事も疑問に感じる 決めつけた結末は叫びに掻き消され ピースサインを残していた もうアンコールに答える演者はいない
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