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「範囲が広いから、一つずつしらみつぶしに当たるしかないな。手始めに、俺はスポーツセンター、槐と松子は大学を調べるか。梅香はネットを探ってくれ。棕太は発見機みたいなのを作ってくれないか?」
椋が提案する。
「一種の踏み絵だね。わかった。」
棕太の脳が働き始めた。
「松子さんが大学を調べて下さい。私は会社を受け持ちます。」
槐は会社の社長のほとんどを知っている。
「それがいいな。松子、くれぐれもこちらの意図を悟られないように捜査するんだぞ。」
「了解。てか、なんで悟られちゃいけないの?」
松子が首を傾げる。
「探られてるのがわかったら、証拠を隠すだろ、普通。」
椋が人差し指を立てて振った。
「そっか。探るのも頭使わなきゃならないんだね。ますます白髪が増えちゃうよ。」
「それ以上増えません!」
槐と椋と梅香と棕太が同時に言った。
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