悲しきピエロ

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松子は初期学部の学生を調べ終わっていた。 良かった。初期学部には怪しい人はいなかった。次は人数が少ない特官を調べちゃうか。 松子はエレベーターで19階に昇った。 槐が通ってる学部なのに、行くのは始めてだな。 19階に着き、エレベーターの扉が開いた。 うーん、初期学部とは雰囲気が違い過ぎ!私と口きいてくれるかな。 松子らしくなく気後れしていた。 誰に声をかけよう。 松子がきょろきょろしていると、声をかけてきた学生がいた。 「あれ?槐さんの婚約者さん?」 その声を聞いて、学生が集まってきた。 「あなたが、槐さんの婚約者ですか!?」 「可愛いー!」 「さすがは槐さんですね。こんな可愛い人を。」 松子の周りに人だかりができた。 「槐さんを探しにきたのなら、彼はお休みですよ。」 「知ってます。えーと、そのー、ええい!面倒だ、まとめて…」 松子は一気にことを済ませようとした。 その時、邪魔が入った。 「松子さん、何してるんだい?」
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