序章 管理人緑真ミサキ

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「……うわ、久し振りだ」  僕は、今、目の前に広がる古いアパートを、見つめていた。  今日から僕は、このアパートの管理人となる。  そう、大好きだった祖母、美鶴(みつる)の為に。  突然の出来事――数日前、祖母が長く患っていた病気で他界した。  祖母の名前は緑真美鶴(みどりまみつる)と言い、元気がとてもいい祖母だった。  祖母は僕に、いろんなことを教えてくれた、大切な人だった。  ――そんな、数日前の出来事、入院していた祖母が、他界した。  大好きな、とっても大好きな祖母だった。
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