オオカミ少女と俺

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意識は霧がかかったようにぼんやりとしていた。 たしか、俺は自力で洞窟を抜け出したんだ。そのことは覚えている。でも、それから先のことが思い出せない。 俺は思考が整理できないまま薄く目を開けた。 「ここは……どこだ……」 上半身を起こすと、そこは見覚えのない小屋のような場所だった。
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