オオカミ少女と俺

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「運んできてもらった上に、看病までしてもらったみたいだな。本当にありがとう」 俺は頭を下げる。 「気にしないで、アタシが好きでやったんだから」 少女は笑って答えた。それから俺のそばに寄ってきて座った。 「まだ、寝てないとダメだよ。ほら、横になって」 少女が俺をまた寝かせようとした。俺は素直にそれに従う。すると、手に持った布を俺の額に置いてくれた。布はよく冷えていてとても気持ちよかった。 「ところでさ……」 一段落つくと少女は突然切り出した。
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