初デート

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でも、別に、わざわざ上に行かなくても………。 なかなか動こうとしない私の前に、ハル君は右手を出してきた。 「…………ハル?」 「ほら、手、繋いでてやるから。 行くよ。」 子供の頃も、ハル君にずっと手を繋いでもらって乗っていた。 あの頃より、かなり大きくなったのに、 ハル君は抵抗がないらしい。 そこまでされて、断れるワケなく。 ハル君の手をとり、しぶしぶと観覧車に向かった。
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