444人が本棚に入れています
本棚に追加
/240ページ
でも、別に、わざわざ上に行かなくても………。
なかなか動こうとしない私の前に、ハル君は右手を出してきた。
「…………ハル?」
「ほら、手、繋いでてやるから。
行くよ。」
子供の頃も、ハル君にずっと手を繋いでもらって乗っていた。
あの頃より、かなり大きくなったのに、
ハル君は抵抗がないらしい。
そこまでされて、断れるワケなく。
ハル君の手をとり、しぶしぶと観覧車に向かった。
最初のコメントを投稿しよう!