黒田家の日常

3/4
前へ
/11ページ
次へ
「わっ!?」 思わず声を出してしまった 後ろを見るとニヤニヤと笑みを浮かべながら俺に抱きついている女がいた 「ちょっと沙樹姉、いきなり抱きつくのやめてって言ってるでしょ」 「別にいいでしょ?誠も女性に抱きつかれるの好きでしょ」 この人は黒田 沙樹 俺の姉でとっても困った人だ いっつも俺を見かけるたびにこうやって抱きついて来るのだ しかし俺もただ抱きつかれているわけじゃない ちゃんと仕返しもしているのだ 「あ~ハイハイ早く離れないと沙樹姉の分の朝ご飯と弁当が作れなくなるなぁ~」 そう言った瞬間沙樹姉はコンマ1秒の早さで俺から離れる 去年実際に作らなかった事があったからである それ以降は大体こう言えば今のように離れてくれるのだ 早く離れて貰わないと俺が動けないのとある問題が起こってしまうのである そう…早く離れて貰わないともう1人の問題児が… 「お兄ちゃん」
/11ページ

最初のコメントを投稿しよう!

22人が本棚に入れています
本棚に追加