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沙樹姉とは逆の方向から声がした
恐る恐る後ろを見ると…
「よ、よう今日は起きるの早いんだな」
そこに居たのはもう1人の問題児
1つ年下の妹の黒田 結衣だった
しかしただ立っているだけならなにも怖くは無いのだ
そう彼女の右手と左手に持っている物が問題なのだ
「ねぇお兄ちゃん…朝から何お姉ちゃんとやってるの?」
結衣はその両手に持っている物を構えながらこちらに近づいてくる
「結衣、まずはその手に持ってる包丁は下ろしてくれ」
そう彼女が持っていた物はなんと包丁!!しかも綺麗に研がれているので切れ味抜群で殺傷力のある包丁を2本持っているのだ
「嫌だ♪キラッ☆」
「キラッ☆じゃねぇよ!!お前はあのちょっと短めの緑の髪で歌がとっても上手いあの子か!!」
マク○スですね分かります
って今こんな事を言っている場合じゃない
早く彼女の暴走を止めないと今日こそ俺はお陀仏になってしまう
「とりあえずお兄ちゃん、いっぺん死んでみr」
「それ以上は言わせねぇ!!さすがに言わせねぇぞ!!」
危ない危ない危うく結衣が地○○女になるとこだったよ
「分かった、もうすぐ夏休みだろ?夏休みになったら海に連れて行ってやるからそれを下ろせ!!」
「それならいいよ♪」
なんという切り替えの早い妹であろうか
沙樹姉同様コンマ1秒で包丁をしまいいつも通りに戻っている
女はみんなこんなに切り替えが早いのか!?
そうなのか!?誰か教えてくれぇ!!
と心の中で叫びながら結衣と一緒に朝ご飯と弁当の準備をするのであった
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