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プロローグー明里ー
夏の蒸暑い季節、授業中、黒板の音が、止まったので、ふと我に返ると、いつの間にか先生に質問されていた自分がいた。私は、ボーとしていたみたいで、全然聞いてなかった。「明里(あかり)さん先生の話聞いてたかな?外の男子にみとれてちゃだめだぞ(笑)」と先生が冗談を言ってクラスの子達がクスクスと笑っていた。「すいません(汗)聞いてませんでした。」と頭を下げあわててノートに移す。
休み時間になり、点滅していない携帯電話。メールも着信も入っていないと分かっていながら、念のためと思い、開いてみる。何の変化もない。次は、センターに問い合わせ。無駄にがっかりするだけなのは分かっているのに。
千秋(ちあき)は…何してるんだろ……。
まだ二限目終わっただけだし、きっと寝てたりしてるんだろう。そう思いながら軽く携帯電話を握り締めた。
「やっぱ明里が、俺の[運命の人]みたい」
「どうしたの急に? それに[運命の人]はいいけど、”みたい”ってなによ」
軽くいつもみたいに受け流す。
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