さよならが言えないから

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三年前の冬に出逢った。 『あなた』から貰った言葉が、胸を暖かくさせて、肩に降り積もる粉雪を溶かしていった。 「好きだよ」 私も。 これが恋だと疑わなかった。 これが愛だと確信していた。 『きみ』に出逢うまでは‥‥ 親友だと言う『あなた』の先には『きみ』がいて、今まで感じた事のないざわめきを覚えたこと。 けして『あなた』には言えない。
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