さよならが言えないから

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ごめんね愛しい人。 『あなた』にあげたいものが沢山あるのに 本当に欲しいものがあげられない。 言わなきゃいけない「さよなら」は まだ言えないけど。 その温もりを精一杯大切にするから。 もう少しだけそばにいさせて。 あなたが「好き」をくれた日に 舞った粉雪がまた降り積もる。 巡る季節に流されるのに 私の嘘は積もるばかり。 今年も『あなた』と見る冬空は 白く愛おしい。 いつか世界を真っ白に染めて どんなに先が見えなくなっても 指先で触れることさえ叶わなくても 想い続けてるから ずっと『きみ』を ・
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