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祐太郎もいずれ一門の俗世側の筆頭である代行職にいずれ必ず立つと明言され、祐太郎の負担も極限にまで高まる。
その最たる案件が、一人の花子という少女との出会い。
オカルト趣味の遊びで心霊現象に苦しんでいたその少女花子。
また、その家族も怪奇現象に苦しめられていた。
それを救った祐太郎に恋をした少女が、祐太郎に恋をしていずれ祐太郎の助手になると決意する。
そんな力など無いといくら諭しても聞く耳を持たず、とにかく霊感の開き方を教えろと迫る少女花子。
周りの人も協力してくれて、一度は花子と距離を取る事にした。
一門と並んで、祐太郎の霊能者としての基盤である団体の先生方からも助けていただいた。
兄弟子の一人、滝本も弟子を数人団体に入れてくれて祐太郎の負担を軽減してくれた。
そんな中、祐太郎と恋人の美佐、従姉の明美と婚約をした靖、凱と慶太の六人で日本のロマンチック街道を旅行した。
その旅の初めにプロポーズをした祐太郎に、美佐は照れながらも快諾した。
しかし、その旅の終わりに待ち構えていたのは、母方の大叔母の本庄由美子と縁戚有力霊能者である本庄千景巫女主との出会いだった。
また、影山晃一少年に続き、直門全員の直門として育成したい二人の若者が現れて、大寺院で祐太郎を初めとする瑞啓直門の代表者たち数名が候補者たちと顔合わせをする。
ただの一門ではなく、いくつかの一門を束ねる宗門となった瑞啓一門。
その瑞啓から直接教えを授けられた直門の一人として、祐太郎への期待は膨らむ一方だった。
周りの人々のお陰でやっと一息入れられた祐太郎に、しかし花子は忍び寄る。
祐太郎の助手になりたいと無茶な方法で悪霊専門の霊媒体質になってしまい、それを苦しむどころか逆に利用するようになる。
悪霊なら憑依させられる事を脅迫の材料にし始め、彼女は終に祐太郎の最初の導き子の座を手に入れた。
滝本が祐太郎の助手として団体に派遣した風間という若者は、成仏していた祖母の霊を堕とされそうになった。
しまいには、犬の巫蠱という残忍な呪いで、祐太郎とその周りの人々を呪おうとした。
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