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朝が来るまで泣き続けた夜も
歩きだせる力にきっと出来る
太陽は昇り心をつつむでしょう
やがて闇はかならず明けてゆくから
そんな歌詞で始まるその曲は、美佐が祐太郎に最も伝えたかった言葉に違いない。
曲は続く。
どうしてもっと自分に素直に生きれないの
そんな思い 問いかけながら
あきらめないで すべてが崩れそうになっても
信じていて あなたのことを
とても優しいはずのその言葉たちが、その時の祐太郎には胸をえぐられるように苦しく響く。
本当は誰もが願いを叶えたいの
だけどうまくゆかない時もあるわ
希望のかけらを手のひらにあつめて
大きな喜びへと変えてゆこう
愛する人や友達が勇気づけてくれるよ
そんな言葉 抱きしめながら
だけど最後の答えは一人で見つけるのね
めぐり 続く 明日のために
雨に負けない気持ちを
炎もくぐりぬける
そんな強さ 持ち続けたい
それでもいつか すべてが崩れそうになっても
信じていて あなたのことを
信じていてほしい
あなたのことを
きっとそれは、会ってもくれなくなった婚約者の祐太郎に、美佐が一番伝えたかった思いそのもののはずなのだから。
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