『Ⅰ.営業員 雷』

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手伝いに来た母親に対して「~どこやったの!?」と始まり、 頻繁に口喧嘩をするようになった。 物忘れもひどく、ご飯を食べたことすら忘れてしまうように。 病院で診察した結果、認知症と診断され、両親は愕然とした。 ¨うちの親が!?¨ そんな思いだったのだろう。 両親は動揺して、医者にどうしたらいいか尋ねた。 医者は市役所に出向き、要介護認定の申請をして、投薬治療とデイサービスなどの介護サービスの利用を勧めた。 母親はそれを聞いてすぐに要介護認定の申請を決めた。 その結果、 介護認定の調査などを経て、祖母はデイサービスを利用し始めたのだが、病気は悪化の一途を辿るのだった。 次第に両親は祖母のことで言い争いをするようになった。 結局、祖母と両親との関係は疎遠になり、溝の深さは日に日に増していった。
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